New England Patriotsのスーパーボウル勝利で16年シーズン終了。NEの地元フォックスボロでは現地火曜日に凱旋パレード。その同じ日、DenverではJosephヘッド、新コーディネーターほかコーチ陣よる会見が行われた。Wade Phillipsの守備を基本的に引き継ぐ守備よりも、Gary Kubiakのウエストコーストのゾーンブロッキングから大きく変化する攻撃サイドの注目が集まった。Mike McCoy攻撃Cは
「この9日間プレイブックの見直しに費やした。我々は選手に合わせたオフェンスを作っていく。選手がベストに出来るオフェンスにね。これは週単位で代わるものだ。勝つために必要と思うことは何でもやっていく。勝利し得点をするために必要な事を週単位でね」とMcCoy攻撃C。McCoyは2009年から12年にBroncosに在籍した時も多くの変化を行ってきた。Kyle OrtonからはじまりTim TebowとなりPeyton Manningへ。
BroncosのMike ShanahanやGary Kubiakのウエストコーストオフェンスはシステムのために選手を使うシステムだった。McCoyはシステムには固執しない。
「僕のは選手フレンドリーの選手主導システム。何でもやるからね」とMcCoy。
攻撃ラインはパワースキームに完全シフトとみられていたがゾーン完全撤廃はなく、その時その時に合わせ変化するブレンドスキームになる。攻撃ラインコーチにはMiamiからJeff Davidsonを迎えた。Davidsonはパワースキームのコーチだ。しかし攻撃ラインアシスタントとしてJohn Bentonも雇っている。元HoustonでKubiakヘッドの下ゾーンブロッキングの攻撃ラインコーチ。これに関しては会見に同席したJosephヘッドは
「JeffとJohnと2つのスキームのベストのコーチがいる。Jeffはギャップスキームに優れJohnはゾーンブロッキングのベストのコーチだ。彼らがいることで両方やることが出来る。我々は様々なことを試したい。これをやる、これをやらないなんて言えることはない。我々が選手が何が出来て何が出来ないかを見極めることが大切。彼らにスキームを押し付けることはしない」と話している。
McCoy攻撃Cはこの4年間AFC西の地区ライバルSDでヘッド。ゆえBroncosとの年間2試合でBroncosの選手に関しては詳しい。今年のQBはTrevor SiemianとPaxton Lynchという2年目3年目の先発争いになる。FAでベテランの加入も予想されるが先発争いは若手2人。Josephヘッドは
「2人の若手の先発争い。それが僕のビジョンだ。彼らはスマートで、互いに違った能力を持っている。僕は彼ら2人にいい感触を持っている。言い選手だし彼らのためにもいいものを作っていかないといけない。」と話した。
久しぶりにプレイコールを行うMcCoyは
「コールしたくてたまらないよ。この4年コールしていなかったからね。辛かったよ。でもこの4年寂しかったことでまたプレイコール出来る喜びが大きいよ」とMcCoy攻撃C。今年の攻撃サイドのコーチは、コーチのオールスターキャストともいえる。攻撃ラインコーチJeff DavidsonはCleveland、Carolinaで攻撃C経験あり。QBコーチのBill Musgraveも攻撃C時代が長い。TEコーチのGeep ChrystもSFで攻撃C経験がある。Josephヘッドは
「それだけ皆賢いということだ」と話している。
McCoy攻撃Cは経験豊富なポジションコーチの舵取りも重要だ。
「僕の大きな仕事に一つは彼らスタッフを一つにまとめることだ。これは僕だけのオフェンスではない。僕たちのオフェンスなんだ。僕たちが今後築いていくDenver Broncosのオフェンスなんだからね」と話している。不安はない。プレイコール出来なかった4年間のヘッドコーチの経験が大きく役にたつ。
「4年前より良いコーチになったよ。良いことも悪いことも経験してきたからね」とMcCoy。
セカンダリーコーチから守備C昇格したJoe Woodsは過去2年間と同じ物を続けると話した
「同じだよ。少しばかりのアジャストメントはあるだろうけどね」とWoods。大きく変化した攻撃コーチ陣と違い守備のコーチ陣は昨年からの残留組。ラインコーチもBill Kolar、LBコーチもReggie Herring。この2年間のブループリントは変化させず、ららに強力なユニットとなるようスモールアジャストメントで守備を作る。この2年上司だったWade Phillips元守備Cには話をし、セカンダリーコーチから守備C昇格にとても喜んでくれていたという。
Josephヘッドは守備畑出身のヘッドだが守備のプレイコールはWoodsが行うと明言した。
スペシャルチームC Brock Olivoは“K.I.L.L. it.”をモットーとする。“Keep It Likeable and Learnable.”のことだ。
「選手には君はX、君はOだからなんて教え方はしない。はぜXなのか、なぜOなのかということを理解させることが大事。理解すれば物事はシンプルになり素早く動くことが出来る」とOlivo。Broncosの新ヘッドコーチ候補にもなったKCのスペシャルチームC Dave ToubのアシスタントだったOlivo。Toubからは選手が学ぶだけではなく、学んだことを実際に出来るのかを確実にせよと教えられてきたという。
Broncosは現地火曜日、Cedric Smithをアシスタントストレンスコーチに。Broncosには01-06年にアシスタントで在籍。以後3年KCでヘッドストレンスコーチ。過去4年はHoustonでヘッドストレンスコーチ。
- 2017/02/08(水) 23:18:11|
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スーパーボウル前日の現地土曜日。今季シーズンの様々な賞、殿堂入り選手発表などの壮大なセレモニーイベントが開催された。
殿堂入り発表ではBroncosファンには大きな驚きが。元BroncosのRB Terrell DavisがBroncos球団5人目のNFL殿堂入り選手に選出された。John Elway、Gary Zimmerman、Shannon Sharpe、Floyd Littleが残りの4人。
紹介で”殿堂入り最終候補3度のDavisです”と言われることに慣れつつあったんだけどね、と言いながらも
「今度からは紹介で”殿堂入りの~”だからね、って前もって確認しておかないと」と喜ぶDavis。
1995年のドラフト6順指名のRBはその年のプレシーズン2試合目、東京でのSF戦でスペシャルチームのカバーチームでビッグヒットをかましてチームメイトから注目を浴びた。そこから開幕までの間にその評価は最高にまで高まり、当時ヘッドのMike Shanahanに開幕先発RBに指名。その年1117yを走るとその翌年からは1538y、1750y、2008yラッシュとリーグ最強のラッシャーとなった。しかし1999年シーズン序盤に膝を痛めシーズンエンド。99年からは211y、282y、701yと不調。引退の直接の原因は99年シーズンに傷めた膝ではなく反対側の膝の怪我が原因だった。実働4年間という短いNFLでの活躍期間だったことが殿堂入りが大きな障害となっていた。今年は同じRBのLaDainian Tomlinsonの殿堂入りが確実とされていただけにDavis本人も今年はないだろうと話していた。結局DavisとTomlinsonと2人のRBが同時に選出。2人のRBが同じ年に殿堂入りで選ばれたのは1977年以来の出来事だった。今年は
Morten Andersen 25年現役を務めたキッカー。偉大なるデンマーク人
Kenny Easley 80年代にSeattleで活躍したS。
LaDainian Tomlinson みんな大好きLT
Terrell Davis Broncos選手で5人目の殿堂入り
Jerry Jones Dallasのオーナー
Kurt Warner ショーオンザターフの主役
Jason Taylor Miamiのパスラッシャー
選出されたDavisは
「選ばれた時と選ばれなかった時、両方を想定して色々準備してたよ。今年はちょっとユニークな状況と感じていてどうなるか自分でも分からなかった。控え室で長いこと待っていて、この長い時間は良いことの予兆なのか悪いことの予兆なのか、考えていたりしたよ。家族といても不安になる。控え室のドアがノックされた時は家族と固まったよ。ノックの音が大きくなって家族皆でドアに近づいてドアを開けたらDavid(Baker、殿堂入りコミティー代表)がいたんだ。心臓がバクバクだったよ。こんな風に今日の殿堂入りを知ったんだ。本当に肩の荷が降りた感じだよ」とDavis。
Davisが殿堂入り出来たのは日本語が出来なかったことも一つの要因だ。
「振り返ってみると色々な起点となるような出来事があったよ。僕が認められたあの瞬間。あれは東京だったんだ。本当に東京が嫌いでさ(注 引退後の本人の伝記によると、東京が湿気だらけの暑さで練習もうまく出来ず、毎日シャワーを浴びながらアメリカに帰りたい、帰りたいと嘆いていたという)。本当に惨めだったんだ。練習でもたいしたスナップをもらえず帰っちゃおうかなって思ってたくらいだった。開幕ロースターなんて残れそうもなかったし。ホテルでフロントに帰りの飛行機のことを尋ねたんだよ。だけど日本語がわかんなくて結局残ったんだけどね」とDavis。
Davisは東京ドームの試合の前半、出番はなかった。第3Qに出てきてて、当時の控えQBで今年QBコーチとなったBill Musgraveからハンドオフを受けて5y走った。このドライブでMusgraveはTDをとりこの試合のMVPとなっている。
Davisがチームメイトを驚かせたのはその次のキックオフだった。
「キックオフカバーチームでは子供の頃からプレイしていた。キックもしたことあるしタックルもね。なのでカバーチームでのプレイには馴れていた。ちゃんとミィーティングにも出てたから僕のアサイメントもちゃんと理解していた。ただ結局はタックル出来るかどうか。でも僕はそれほど難しいとは思っていなかった。ブロッカーをかいくぐりリターナーが回り始める前にタックルすればいいんだ。」
そしてDavisがチームメイトに衝撃を与えた。
この1週間後、ロースター争いをしているDarrick Owensが解雇された。Davisは開幕先発RBに選ばれ2度とキックオフカバーチームでプレイすることはなかった。
あのプレイからDavisが引退するまで僅か7年、出場はプレイオフ含め86試合。しかしその充実した4年間で殿堂入りには十分だった。たとえTomlinsonがいようとも。
「驚いたよ。今年は多分近いところまで来るのではと思ったけど、確実なLTがいたからね。彼は選ばれると思ってた。2人のRBが同じ年に選ばれるなんて思っていなかったから。特に彼は殿堂入り間違いない存在で資格初年度、対して僕は活動期間とか色々複雑な状況な選手だしね。でも選ばれたことで殿堂入り委員はぼくを評価してくれているんだって感じた。部屋でノックの音が聞こえたとき、本当に驚いたんだ。以前から僕は2018年が一番可能性があるって言ってたしね。本当に2人選ばれることはないと思っていたからね」とDavis。
なお残念ながら、John Lynch、Braian Dawkins、Ty LawのBroncosプレイ経験のある3選手は選ばれなかった。
BroncosのVon Millerが年間守備MVPならず。OaklandのKhalil Mackがなんとわずか1票差でMVPに。受賞式に来ていたMillerは
「選ばれるとは思っていなかったよ」と話していた。Millerは今季13.5サック。Mackは11サック、さらにAtlantaのBeasleyは15.5サック。しかしMackはシーズン後半の10中旬から12月中旬の8試合で10サックと大爆発。Oaklandプレイオフ進出の大原動力となっていたことが高く評価された。
- 2017/02/05(日) 18:14:19|
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Vance Josephヘッドが今週火曜日、Denver地元ラジオ局KOA News Radioに
「この数週間の間で攻撃サイドすべてのスナップのビデオを見たよ。面白かったよ。守備のほうでいえば少し見たくらい。Wade(Phillips)の守備は僕はよく知っているからね。それにこれまでも彼らのプレイはずっと見てきていたから。なのでフィルムスタディに関してはほとんどの時間を攻撃に費やしたよ」とJosephヘッド。
「攻撃ユニットはボールはよく動かせていたと思う。ただレッドゾーンでTDを奪うことには問題があるね。これはかなりの問題だっただろう。選手のやる気や能力に関しては問題ない。なので問題の解決は簡単なものになるだろう。けして攻撃サイドは破綻していたわけではない。攻撃ラインも皆が思っているほど悪くはないよ。もちろんもっともっと良くなることは可能だ、オフシーズンのゴールは攻撃チーム全体を引き揚げてくれる選手を探すことだ」と話している。JosephヘッドはT Russell Okung、G Max Garcia、C Matt Paradisには高い評価を与えていた。
プライベートは話ではJosephヘッドはゴルフが好きで奥さんはスキーが好き。ただヘッドになったことでやることも多くしばらくはお預け。空いた時間には子供達とバレーや野球をして過ごすという。
「子供も今成長期だからね。フットボールから離れた時はお父さんでいなくちゃ」とJosephヘッド。
- 2017/02/04(土) 00:34:33|
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