スーパーボウル前日の土曜日、BroncosからPat Bowlenオーナー、オールプロ
CBのChamp Baileyの殿堂入りが決定した。John Elway、Gary Zimmerman、Floyd Little、Terrell Davis、Shannon Sharpeらすでに殿堂入りしている元Broncosに新たに2人が加わることになった。
BowlenオーナーはBroncos球団を強豪チームに押し上げただけではなく、NFLの今の発展に多大な貢献をしてきた。NFLの大繁栄となった90年代のテレビ局との大型契約はBowlenオーナーの交渉によるもの。また2011年の労使協定交渉がうまくすすまず、チームが選手をロックアウト。この時にもNFL側としてまとめ役となったのはBowlenオーナーだった。DallasオーナーJerry Jonesと共に新時代のNFLを作った最大の功労者と評価されていた。アルツハイマーと闘っているBowlenオーナーはDenverの自宅で吉報を待ち、Atlantaには同じくアルツハイマーと診断されている妻Annabel、他娘たちがBowlenオーナーの代理でセレモニー関連に出席した。Joe Ellis Broncos CEOはBowlenオーナーは殿堂入りに対してどう答えるか、とい問いに
「きっと彼はこういうよ。“Randy Gradisharはまだなのか?Meckelnburgは?Atwaterはまだなのか?Tom Nalenはどうした?Rod Smithはなぜはいっていないんだ?”ってね。もっとBroncos選手が殿堂に選ばれてほしい。なぜならこれは選手たちのだから。彼はそう思っていると思う。彼は選手を愛しているし、選手もまた彼に戻ってきてほしいと思っている」と話した。選考を待つホテルの部屋にはBowlen夫妻の7人の子供のうち6人が待っていた。ほとんどが女性姉妹で部屋は埋め尽くされていた。娘の一人Beth Bowlen Wallaceは
「扉がノックされた時はもうみんな悲鳴を出していた。たぶん広報の人も殿堂入りを伝える時に部屋中埋め尽くされた女性陣の悲鳴を聞くなんて初めてのことだったんじゃないかしら」と話していた。とはいえこれは大げさで実際の姉妹達は殿堂委員のノックにも静かに対応。殿堂入りの説明を受けた後には皆で
“THIS ONE’S FOR PAT!” 叫けびその後電話で父Patに電話連絡した。
地元メディアはスーパーボウルウィーク開始の早々に、Bowlenオーナーは殿堂入りは100%間違いない、と伝えていた。その一方Baileyはもしかして選ばれないのでは・・・との声が日増しに強くなっていた。直前に同じコーナーバックのTy Lawの殿堂入りのムーブメントが強くなり、また同じセカンダリーではSのEd Reedは早くから当確間違いなしとされていた。記録ではBaileyがLawを圧倒していた。プロボウル12回のBaileyに対しLawは5回。しかしLawは現役の間に3度のスーパーボウルチャンピオン。そしてインターセプトも53回とBaileyの52を上回っている。しかし結局Baileyは選ばれLawも殿堂入りに選ばれた。
「自分は選ばれるべきだと確信していたよ。CBが二人も選ばれるなんてことは以前にもあったのだろうか?希なケースだと思う。彼も殿堂入りするに相応しい選手だし一緒の年に選ばれるのは嬉しいよ」とBailey。Lawはキャリアの晩年にBroncosで7試合プレイした。またWillie Brown、Brian DawkinsとBroncosでプレイした守備選手で殿堂入りした選手は以前にもいたが、しかし彼らはBroncos以前に所属していた球団の代表のイメージが強い。BaileyはWashingtonで4年、Broncosで10年プレイ。立派にBroncos出身の選手といえる。
「オレンジクラッシュ守備の代表で僕が選出されたんだ。他にも何人か選ばれるべき選手がいるんだけどね。Broncosファンに皆には覚えておいてほしい。僕はBroncos守備を代表してこの選出を受けたんだ」とBailey。
John Elway GMもBailey選出後にTwitterで
「Champおめでとう。Broncos守備選手で初の殿堂入り選手だ」とつぶやいている。
殿堂入り発表の前にBaileyはDenver Postの取材で、Bowlenオーナーが自分が飼っている犬に、Champ Baileyを称えるためChampと名付けていることを知らされ驚きの表情を見せていた。
「Mr Bは僕がDenverにトレード加入した時にいつも一緒にいたんだ。彼はオーナーだけどビルの上で小切手を切っているだけの人間ではない。僕は朝施設でいつも彼に会い、そして施設のワークでもフィールドの練習でも彼はいつも現場にいて話をしてくれた。彼は別に目立ちたいからやってるんじゃない。彼は皆のことを気にかけてくれていたんだ」とBailey。その犬はもう13才になる。
「犬の話しはしてくれなかったな。まぁ大の男がする会話の内容じゃないけど」とBailey。BaileyはNFLですべての栄誉を受けることは出来なかった。Baileyはスーパーボウルで勝者にはなれず引退した。
「僕がBroncosにいたころ、結局スーパー王者にはなれなかった。でも僕は出来ることはやり尽くしたよ。きっとBowlenオーナーもそう思っていてくれると思う」とBailey。
Broncosから二人の殿堂入りメンバーが出たことで8月のプレシーズン初戦の殿堂ボウルの出場候補にBroncosが。ほかKCからも二人選ばれている。
土曜日はNFLの各賞の発表日。Broncosヘッドに就任したVic Fangioが2018年シーズンのChicagoでの守備Cとしての活躍が認められ、AP電選出のNFLアシスタントコーチオブジイヤーに輝いた。FangioはPro Football記者クラブからも同賞の選出を受けている。
- 2019/02/03(日) 22:19:49|
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